梅雨真っ盛り、じめじめとうっとうしく感じるこの頃ですが皆さんお元気ですか?
さて、前回は厚生労働省が毎月の輸入検疫所で違反になった品目やその理由についてHP上で公開していること、またその中で中国産がとれだけ違反しているかなどについてお話しました。今回はその続きです。
財務貿易統計によれば、中国からの食品輸入は25年前の1988年は約2,300億円であったのが、2007年では約9,200億円にもなり、短期間での急速な依存を示しています。
食品ジャーナリストの郡司氏によれば「中国の農場現場の実態や食品衛生基準については、実は良く分かってないことも多い」とのこと。
これはどういうことかといえば、実際に安全に作られているかどうか判らない、ということです。農薬を使用しているかもしれないし、収穫された食材の管理についても、どれだけ衛生的に管理されているかも判らない。
中国と言えば、先の毒入り餃子のほかにも、有害物質が入っていたと回収になった歯磨き剤やら段ボール入りの肉まんも話題になりましたし、鉛入りの塗料を使用して問題になり、回収になった玩具や、さらに椅子や川、スイカなど、実に様々なものが爆発するということでも知られていますが、それらを考えるとちょっと…というかだいぶ心配になります。
そして「外食産業においては、食材の輸入に関しては商社、バイヤーに丸投げでチェーン店が扱う食材の危険性を把握してないのが実情のようです。」とのこと。
特に違反が目立つのが冷凍食品だそうで、トップは冷凍フィレ(冷凍の水産物)中の大腸菌。
その他にも野菜では高濃度の農薬や、毒性が強すぎて危険な、使ってはいけない農薬を使用したものなどで、日本で流通する6割が中国産であることを考えると、普通にそれらが使われている換算になります。
ではこれをどうやって見分ければいいのでしょうか?
…色々調べてみましたが、残念ながら見分けるのは殆ど無理なようです。
というのも、部分的に中国産であってもその表示はまず無く、原材料を全て中国で調達しても国内でパックされれば国産と表示されてしまいます。
つまり、消費者の取れる手段は「なるべく冷凍モノは買わない」といったことしか出来ないのです。
ここまで来るともう末期症状ですね…。国がなにか対策を考えてくれれば良いのですが、ちょっと期待できそうにありませんねぇ…。
ところで最近、商品タグに「メイド・イン・PRC」って書いてあるの、目につきませんか?
これは「People’s Republic of China」の略で、つまり「Made in China」ってこと。この表記に変えただけで売り上げが伸びたそうです。
……ていうことは、中国製というのが判りにくくなったから伸びた??……ということなんでしょうねぇ、やっぱり(^◇^;)
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