夏に向かってまっしぐらの今日この頃、蒸し暑い日が増えてきましたが皆さんお元気ですか?
さてさて、連日にわたって週刊誌、雑誌等での輸入食材の記事が誌面を賑わしていますが、それについて、そんな騒ぎがあることを全く知らず、マーケットやデパートで何も疑問を持たないまま購入している方も多いと思います。
じゃあ、と、気をつけ過ぎれば何も買えなくなるし、とはいえ何も知らないまま購入する危険性を考えたら、やっぱりとてもじゃないけど怖くて買えない。
現実、正確な情報は殆ど大手メディアで伝えられることはありません。記事として扱われなくては、多くの国民は何も知らないままなのです。あ、こう書いていても、僕は別にナショナリズムを煽るつもりはありませんから誤解のないよう(笑)
さて、前回の輸入食材については粉ミルクのお話をしましたが、今回も引き続きお隣、中国の話題です。
5年前の「毒入りギョーザ事件」、日本中に衝撃が走ったのでまだ記憶に新しいと思いますが、あの時はさすがに一時的とはいえ中国からの輸入量が激減し、よく行く中華街の輸入食材のお店の方も、あの事件のおかげで商売あがったりだと嘆いていたものでした。
しかし、それも本当に一時的なものでしかなく、今やそれ以前の水準に戻ってしまい、なんと我が国の輸入食材の12.8%を占めています。
これは中国食材なしではもはや日本の食卓は成り立たないレベルにまでなったことを表しています。
日々紙面をこれだけ賑わす理由は、中国産の食材が輸入量も多く、となれば当然検査数も多くなりますから違反が目立つというわけですが、では中国以外の食材はそんなにみな基準をクリアしていて安全なのでしょうか?
中国がこれだけ違反しているなら他国はどうなのかということで、他国との比較もしてみましょう。
厚労省は毎月、全国の輸入検疫所で違反となった品目やその理由をHPで公開していますが、2011年の検査数は23万1776件で違反は1,257件(違反率0.54%)。
うち中国産は検査数11万1654件で違反数は278件、違反率は0.25%で、実は平均より低いのです。
ちょっと意外でしょう?
これだけ騒がれるのだから皆さんもっと多いと思っていませんでしたか?
実はもっとほかに引っかかっている食材があったのです。
危ないのがアメリカ産(0.8%)東南アジア産でベトナム1.1%、タイ0.78%などなど、安全かと思われていた国の方が引っかかっていたりするのが実情でした。
では次回、もう少しこのあたりを掘り下げてみることにしましょう。
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