日本シリーズでは楽天が見事に優勝、おめでとうございます。
通常では関係各社のデパートなどが優勝セールを行うのですが、楽天が優勝と言うことで、WEBの楽天市場が優勝セールを行っています。
楽天市場に参加している多くのショップが行うのですから、その規模の大きさに改めて驚かされます。
…驚かされる、ということでは、ここのところ取り上げている輸入食材や遺伝子組み換えについての記事に関して、読者の方々から本当なら信じられないといった感想を頂きました。しかしこれはほんの、氷山の一角にしか過ぎません。世の中驚くことはまだまだ沢山あります。
…というわけで、GM(遺伝子組み換え)作物にはどんなものがあるのか紹介しましたが、実はあの作物群にはたりないものがあります。一番消費が多いと思われる小麦です。ところがこれはその扱いではないのです。
「食の戦争」鈴木宜弘著の中に、著者も出演されたNHKスペシャル「世界同時食料危機 アメリカ頼みの"食"が破綻する」(2008年10月17日放送)で、アメリカ穀物協会幹部が『小麦は我々が直接食べるので、遺伝子組み換え(GM)にはしない。大豆やトウモロコシは家畜のエサだから構わない』と発言し、物議を醸した」と、記されています。
日本人の主食といえば米ですが、米に次ぐ味噌、豆腐、醤油はGM製品で構わないといった内容で、GM製品を作っている彼らは、完全にGMが危険だと認めて判っているわけです。少なくとも自分たちが食べるものはそうしないというのですから。
そして、アメリカはアメリカ人の主食の小麦はGMにしない方針を頑なに守り、アメリカを含め、世界中の国でGM小麦が認可された例はまだありません。
ところが2013年4月、アメリカのオレゴン州の農家が休耕地の畑でラウンドアップ(以前記事で扱った、ベトナムで使われて多大な被害を出した枯葉剤を元にした強力な農薬)を散布したところ、枯れない小麦が見つかったのです。これは、モンサント社が1999年から試験栽培していた品種で、ラウンドアップをかけても枯れない「ラウンドアップ・レディ」と呼ばれる未承認のGM小麦でした。この事態を受け、日本もオレゴン州産小麦の輸入・入札を停止しました。
これについて調査が行われたところ、GM小麦はオレゴン州だけではなく、アメリカの16州もの間で試験が行われていたことが明らかになりました。となると、この16州の小麦も輸入禁止にしなくてはなりません。有害でなければいいのですが、作っている人達が、自分が食べるものはGMにしないというのだから、それは有害だと言っているのと同じ事です。
日本では多くの情報が隠されて報道されませんが、日本人の主食である米についても遺伝子組換えが進んでいるということもあります。
遺伝子組換えについて、そう、害はない、科学的根拠が薄い、信頼出来る研究発表がないから神経質になりすぎるなと言う人もいますが、生物が食べたもので出来ている以上、効率ばかりで自然をおざなりにした、遺伝子まで組み替えてしまうような食品を食べ続けていいとはどうしても思えません。
自然に帰れば何でもいいわけではないにしても(手間がかかりすぎて効率的でないだけでなく、売り物にならない作物が多くて生活できないなどの問題もあるので)、少なくともアメリカ人が、自分たちが食べる小麦はGMにはしないと公言した事実について、目を向けるべきだと考えます。
皆さんはどのように考えますか?
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