だいぶ秋らしい天候になってきましたが、皆さんお元気ですか?
僕は今日、日本女子オープンゴルフの観戦に行ってきました。
やはり間近で見る選手達のプレイには本当に緊張感が溢れ、あの張り詰めた空気には到底耐えられないと思いました。
さて、前回が「ニッケル」と「クロム」でしたので、今回は「コバルト」と「パラジウム」「スズ」について焦点を当ててみましょう。
「コバルト」
主にガラス、レンガ、陶磁器や印刷に使われます。
この物質がアレルゲン(アレルギーの原因物質)になると、ニッケルやクロムと同じような症状を出させますが、口腔内(こうくうない)に扁平苔癬(へんぺいたいせん・慢性湿疹の一つ)や白斑症と呼ばれる前癌病変などを引き起こすこともあります。
「パラジウム」
これは歯科治療に最も多く使われる金属です。医療保険適応治療の、なんと80%以上を占めています。
これだけ多く使用されているせいか、
日本人の約5〜10%がパラジウムにアレルギーがあると言われ、女性の方がやや多い傾向にあります。
また、パラジウムによるアレルギー反応が陽性の方の約90%は、ニッケルにもアレルギーを持つという報告もあります。
「スズ」
これは銀色に見える、安いメッキの素材として多用されています。有機物と結合したトリブチルスズ(TBT)は、女性ホルモン様の作用(女性ホルモンに似た作用をする)があり、環境ホルモンとしても知られています。
これが多くなると身体が女性化したり陰萎(勃起不全)の原因ともなったりします。
また、TBTはアレルギー反応の中核をなす「インターロイン10」を誘発して、アレルギーを起こしやすくさせます。
一方でこれが少なすぎると、免疫機能低下・味覚障害・皮膚障害・精子産生能低下・成長遅延・損傷部位治癒力低下などの害を引き起こさせるのですが、
少し前の調査では、約3割の日本人に不足しているといった報告もありますので、やはりバランスをとることが必要な成分と言えるでしょう。
ビタミンにしてもミネラルにしても、多ければ害になり、少なければやはり害になるという実に難しい部分があり、人間の体は本当に難しく神秘に溢れていると感心することしきりです。
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