金アレ?その7
2012-09-12 15:38
クリケ歯科クリニック
記事に戻るコメント(0)を読む・書く
9月に入り、朝晩が過ごしやすくなってきました。
さて、今日はここ数回中断していた「金アレ?」の続きで、どのような金属が影響するかをお話ししましょう。

「ニッケル」
日常最も身近な金属で、そのため最も原因になり易い金属です。
EU圏では使用に制限がかけられているそうです。幼年期から接すれば接するほど、後に金属アレルギーを引き起こさせることが判っています。

身の回りでは50円や100円硬貨をはじめ、食器や調理器具、携帯電話、化粧品、装飾品、染料、そしてチョコレートその他多くの食材に含まれます。

また、触れる機会の多い職業では、美容師、理容師、メッキ工などの電気工業、食器や食材を扱う調理師、陶磁器などを扱う仕事の他にも、医師、歯科医師や看護師、歯科衛生士などのゴム手袋を使う仕事があげられます。

歯科では、義歯のクラスプ(固定するためのバネ)、義歯本体、冠、ブリッジ、矯正のワイヤー等がニッケルです。
そしてニッケルは、クロムと交差反応をすることが知られています。
(交差反応…性質が似ているためニッケルアレルギーの多くの方がクロムにもアレルギーを持ってしまうこと)

とにかくニッケルとは厄介な金属です。
体内に取り込まれた大部分は便で排泄されますが、10%程は汗に排泄されるために、汗腺の多い指、手のひらに小水疱を作ります。
しかし、これの不足は成長障害、造血障害、血糖低下、血中のカルシウム、鉄、亜鉛の減少を引き起こさせますから、バランスをとることが難しい物質とも言えるでしょう。

「クロム」
ドアノブのメッキ、塗装などの染料、なめし皮、セメント、レンガ、タイルなど、こちらも非常に多くの物質に使われています。

そしてこれらを扱う、左官や大工、精錬メッキ工、印刷業、革製品の加工職人、塗装職人、溶接工などさまざまな業種にも関係しています。

クロムによるアレルギー症状はニッケルと類似しています。手足の難治性の湿疹のほか、湿疹やかゆみを体のあらゆるところに発症させます。
また、腹痛、下痢、尿細管障害の原因にもなりますが、インスリンの働きを助けるものでもあるので、逆にこれが不足すると糖・脂質の代謝に障害を与えるのです。

以上のことから、やはりクロムもバランスをとるのが難しい物質と言えるでしょう。

関連記事 :
金アレ?6
金アレ?その5
金アレ?その4
金アレ?その3
金アレ?その2
金アレ?
金属アレルギー治療
 
記事に戻るコメント(0)を読む・書く
検索
キーワード

月別アーカイブ
2012年9月 (3)
2012年8月 (4)
2012年7月 (6)
2012年6月 (3)
2012年5月 (5)
2012年4月 (2)
2012年3月 (3)
2012年2月 (4)
2012年1月 (7)
2011年12月 (5)
2011年11月 (7)
2011年10月 (9)
2011年9月 (8)
2011年8月 (9)
2011年7月 (10)
2011年6月 (6)
2011年5月 (2)

友人に教える
お問い合わせ

ホーム
上へ
クリケ歯科クリニック

クリケ歯科クリニック
このサイトは携帯電話向けサイトです。
携帯電話でご覧ください。