お盆休み真っ盛り、人によってはそろそろ終わりの方もいらっしゃるかと思いますが皆さんお元気でしょうか。
高校野球も神奈川県代表・桐光学園の松井投手のピッチングは素晴らしかったようですね。熱闘甲子園のナビゲーター、工藤公康氏も絶賛でした。
さて、今回の金アレは…
皆さん、【IgE(免疫グロブリンE)】っていう物質をご存知ですか?
なんとなく聞いたことあるという方も多いのではないでしょうか。
IgEとは、アレルギー関連タンパク(抗体)といって、アトピー性皮膚炎や花粉症がある場合に高くなるものです。
しかし、IgEを介さないタイプのアレルギーもかなりあり、ことはそう単純ではありません。
逆にIgEは金属アレルギーには低い値を示すことが多く、IgEの値だけで判断する検査では誤診に繋がる可能性が高くなるとのことです。
また、花粉症やアトピー性皮膚炎の場合、アレルゲンが体内に入ることでアレルギーを強める働きをするTリンパ球の一種が活性化し、その指示によってB細胞がIgEを過剰に作るのですが、
金属アレルギーの場合はそうではなく、体内に出来た「タンパク質+金属」を免疫中枢が異種タンパクであると認識しても、IgEを過剰に作り出すことはせず、リンパ球そのものがアレルギー反応を増殖させてその主役を演じます。
ということはむしろIgEが低値の場合、金属のみがアレルギーの原因と識別出来るということにもなりそうですね。
金属アレルギーについては、自分がどの金属に対してアレルギーを起こすのかを皮膚科でパッチテストを行うことで判りますが、では、その問題となる金属の侵入経路についてまで正確に判るかというと、口の中の金属以外のものについてはわからないのが実情です。
ということは、口の中の金属を外してもあまり症状の改善が見られない場合、それ以外の可能性を考えなければなりません。
お茶やその他、食品の多くにも金属が含まれるので、言い方を変えればアレルゲンが口の中の金属以外ものについては排除のしようがないとも言えます。
…というわけで、先日、食物アレルギーの検査を行っている会社の方に来て頂き、色々と説明を受けました。非常に興味深いというよりも、アレルギーの奥深さを改めて実感したので、これについて近いうちにまた改めてご案内できるようになると思います。
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