やっと涼しくなってきましたが、湿気はまだまだ多いのがちょっとしんどいですね。
さて、前回は遅延型食物アレルギー検査の各項目がどんな意味を持つのか、そして、これらを知ることがどんな役に立つのかなどをお話ししました。
簡単におさらいしておくと、食物アレルギーには、即時型と言われるじんましんや痒みとなって現れるタイプとは別に、食べた後6時間から24時間後というように、かなり時間を置いてから、体がじっくり炎症を起こすタイプのものがあります。
これを遅延型食物アレルギーといいます。
すぐに症状が出ないので、じわじわと身体中で炎症が進行します。さらに、気付かずにその食べ物を食べ続けることによって慢性的な炎症となり、様々な症状となって現れます。
また、ダメージを受け続けることで細胞の老化にもつながるのも問題です。
そしてこのようなアレルギーの有無を調べるのに、免疫グロブリンのIgGとIgAを使用して、どんな食材で反応が出るのかを調べるのが食物アレルギー検査なのです。
というわけで、今回はその続きになります。
検査する免疫グロブリンにはいくつかの型があり、その血液・組織液中の割合は以下のようになります。
・IgG 78%・IgA 18%・IgE 0.4%・その他IgM、IgD
IgG・IgAの割合が96%にもなり、アレルゲンによって時間に差異がありますが、だいたい数時間後〜48時間ほどで出始めます。
中でもIgGは反応が長く残り、即時型のように食べてすぐ起こる判りやすい反応ではなかったりするので気が付かないことも多々ありますから注意が必要です。
検査には、96種類の食材についてIgGだけ調べるものと、IgAについても調べるものがあるのですが、IgGだけ調べて出なかったけれども、追加でIgAも調べて見たら反応したものがあったりして、両者で違う反応が出ることもあるので、出来れば両方検査することをオススメします。
また、この検査について受付に資料を用意してありますので、お気軽にお申し出下さい。
検査をすることで思いがけない発見があったり、長年悩んでいた症状が実は食物アレルギーだったということがとても多いのだそうです。意外なのは、肥満なども食物アレルギーで起こることがあるということでした。
…写真を載せて解説、と思いましたら、なんだかんだで紙面が一杯に(^◇^;)
なので次回、実際のデータを使用して解説することにします。
関連記事 :