さて、ブログで試したいことがあって、携帯サイトのシステム上の問題など色々あることから、試行錯誤していたせいでちょっと間が開いてしまいましたが、今回は食品添加物のお話。
タイトルからしてそんなに摂ってる?と疑いたくなる量ですが、添加物と言えば色々なメディアで取り沙汰されたこともあるので、気にしている方も多いのではないでしょうか。
資料によれば、日本で認可されている食品添加物はおおよそ360種類。
既存(天然)添加物450種類との合計は810種類にもおよびますが、認可されている数はなんと世界一なんです。
アメリカでは140種類、イギリスにいたってはたった14種類に抑えられています。
イギリスがわずか14種類、アメリカはイギリスより多いと言っても140種類。
それなのに日本は、認可数が360種類もあるとはいったいどういう事でしょう?
これじゃ他の国から見たら、まるっきり何も管理されていないように見えるでしょうね。
……て、実際全然管理していなくて、添加物を入れる方も何となく入れていたりする程度で、必須だから使うべき物、というわけでもないようです。
では、どうして食品添加物を使うのでしょう?
色の演出・・・・・発色剤、着色料、漂白剤等
香りの演出・・・着香料(香りは自由自在)
味のごまかし・・調味料・甘味料・酸味料・などなど(味も自由自在)
腐らせない・・・・保存料・殺菌剤・酸化防止剤・などなど
大昔はこんなものがないので、先人であるおばあちゃん達は砂糖や塩・麹・酒・お酢などに漬けたり、燻製にして食べ物を長持ちさせてくれました。
さらに添加物の特徴として
どんな食材も作ってしまう魔法が使える・・・・増粘剤・安定剤・ゲル化剤・糊料など
とろみをつけたり、くっつけたり、歯ごたえが出てきたり・・・・おばあちゃんが、一日かけて作っていた料理が、1時間で出来上がったりする。
食事についての勉強をするようになってからというもの、それまでは気にもしたことがなかった食品添加物の実態を知り、
今では買い物に行くたびに、どれだけの添加物が使われているのかと食品表示を見るようになりました。
どの食品にもなんだかよく分らない、本当にこれが必要なのかどうかも判らない名前がいくつも書いてあります。
『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物』(安部司著)は僕にとっては食品添加物勉強の最初の本であり、その内容といったらもう、真実とは思えない事ばかりが書いてあって驚愕の嵐でした。
筆者は食品添加物販売メーカーの猛烈セールスマンだったそうで、帰宅も毎日午前様だったそう。
ある時、娘の誕生日の日に仕事を早めに切りあげて帰宅し、パーティーの準備が整った食卓を見て唖然としたそうです。
というのも、彼の取引先である某会社の製品で、食品添加物の塊とも言えるあの国民的ミートボールが机の上にどーんと乗っている。
よりによって、あのミートボールがなぜ!?
嘘だろ、と思いながら奥さんに聞くと、なんと自分の子供達はアレが大好きで、しょっちゅう食べさせているというじゃありませんか。
ショックを受けた筆者はその夜辞表を書き、次の日会社に提出したそうです。
今まで自分は食品添加物を売って会社の利益を上げることに貢献してきましたが、添加物そのものは決していいものではなく、それどころか有害な物もかなりあると言うことを知ってもいました。
ただ、自分は判ってセールスしてきましたが、まさか自分の家族が自分の売る、体によくない添加物だらけの食品を好んで「しょっちゅう食べている」ということまでは、考えが及ばなかった。
自分は売っているけど、自分を含めた自分の家族も消費者であり、家族に直接あの添加物が及んでいるのだという事実に初めてこのとき気がつき、その事実がどれだけのことを物語っているのかも、初めて気がついたのでしょう。
一転、彼は食品添加物の害を伝えることを決め、その活動を開始しました。
この本、読むとゾッとしますが、特にお母さん方に読んで頂きたい。僕がしつこく「清涼飲料水を飲まないで下さい」と言うその理由が良く分ると思います。
清涼飲料水のその綺麗な色、虫を使って作ってるってご存じですか?
虫ですよ虫…
うぞうぞ足が蠢(うごめ)いちゃってるような、そんな虫から作った色ですって…考えられます???
「ひゃ〜ヤメテ〜( ̄Д ̄;)」
そこのアナタ、いまそう思いませんでした?
これ考えたら段ボールで出来た中華まんとほとんど変わらない、というかむしろ、虫より段ボールの方がマシなような気さえしてくるのは僕だけかな;;
さて、そうして会社を辞めて伝道師となった彼の講演会は毎度大盛況で、まるで理科の実験でもしているかのように進むのだそうです。
机の上にいっぱいの薬品(食品添加物)が並び、皆さんのリクエストどおりの味、色、食感をその場で作ってくれるらしい。
いくらの味もチョコの味も、何もかもがそこで作られるって、いったいどういう世界なのかと不思議な気がします。
欧米は予防をするのが原則なので、なにか怪しい物については結果が出るまで使用は控えるのが基本だそうですが、日本でそれはなく、害があると判るまでは使い倒すのが基本の国。
そして何か甚大な被害でもない限り、多少有害でも仕様禁止になるようなこともないらしいので、
被害を被らないためには自分で勉強して対処するしかない、というのが最終的な答えみたいなんですが、
皆さんはどう対処していますか??
少なくとも僕は、虫は遠慮したいかなぁ……
食品の裏側 安部 司著