毛髪検査ってご存じですか?

2011-10-04 01:36

今回は毛髪検査のお話です｡
…といっても髪型の検査ではありません(笑)

ﾃﾚﾋﾞでも取り上げられたことがあるのでご存じの方もいらっしゃると思いますが､近年､体内のﾐﾈﾗﾙ成分の働きの重要性が明らかになるにつれ､現状がどうであるのかを把握するために､毛髪の排泄器官としての役割を利用して､毛髪に含まれるﾐﾈﾗﾙ分を分析して明らかにしようという検査が注目されてきています｡

判りやすくいうと､毛髪の成分を化学的に分析して､体内のﾐﾈﾗﾙ分を調べることで､いま､自分の体にどれだけ重金属がたまり､どれだけ何が不足しているのか､などが判るということなんです｡

日本人の毛髪は平均で１日当たり0.35ﾐﾘ伸びます｡　これは1ヶ月約１ｾﾝﾁ伸びる計算です｡

検査では毛髪の生え際から約３ｾﾝﾁをｶｯﾄしたものを50本くらい使って､だいたい直近３ヶ月にわたって排泄されたﾐﾈﾗﾙ分を分析､その間の自分の状態が判るというものです｡

今まで何度かﾀﾊﾞｺの害について記事にしましたが､歯茎の色の変色に留まらず､実は受動喫煙によって鉛､ｶﾄﾞﾐｳﾑなどが顕著に蓄積されることが判りました｡
ｶﾄﾞﾐｳﾑはｲﾀｲｲﾀｲ病の原因でしたし､鉛は特に､脳神経に悪影響を与えることが広く知られ､吸収されると約90％が骨に吸収されます｡

細かく話せばきりがありませんが､毛髪検査で得られたﾃﾞｰﾀは､自身に溜まった有害ﾐﾈﾗﾙの種類と量がどれだけあるのか､そして必須ﾐﾈﾗﾙの種類と量がどれだけ足りていないのかを見て､必要なﾐﾈﾗﾙの補給をしたり､たまった有害金属を解毒（ﾃﾞﾄｯｸｽ）をして行くのに利用します｡

最近では､たとえば乳がんなどでは発病前からｶﾙｼｳﾑ量に異常が出るなど､ある疾患においての固有なﾊﾟﾀｰﾝなどが現れることや､
たとえば犯罪者などは固有の有害金属が多いなど､やはり通常とは違うﾊﾟﾀｰﾝがあることなども判ってきており､みなさんが思う以上に大きな疾患や最近特に多い疾患などにも早めに対処できるようなﾃﾞｰﾀが得られるようになってきたのです｡

残念なことに､検査で出る有害物質の中には歯科治療で使われる金属が含まれており､かなり悪さをしていることも判ってきました｡また､有名な市販の薬剤にも有害ﾐﾈﾗﾙが多く含まれている物もあります｡

ちょっと最近疲れやすいとか､何か､どこかが調子悪いとか､またすでに病気にかかっている方､約０．２ｸﾞﾗﾑの毛髪で出来る検査ですから､是非受けてみてください｡そして､その結果によって足りない必須ﾐﾈﾗﾙを補ったり解毒してみて下さい｡そうすることで改善する可能性が非常に高いのです｡

僕も定期的に検査していますが､日本人固有のﾊﾟﾀｰﾝとして､ﾏｸﾞﾛを多く食べる習慣があることからどうしても水銀の蓄積が多いのですが､水銀を効率よく排泄できるｱﾐﾉ酸系ｻﾌﾟﾘを摂っているせいか排出がすすんだようで､水銀の数値が少なくなり､だいぶﾊﾞﾗﾝｽが取れてきました｡
そうしてﾁｪｯｸすることで､その時々､体に不足しているﾐﾈﾗﾙを摂っていったり解毒したりすることで､全体的なﾐﾈﾗﾙﾊﾞﾗﾝｽが取れていくということですね｡
具合の悪い方､是非一度受けてみてください｡判らなかった原因や､対処法が見つかるかも知れませんよ｡

さて､先月18.19日の両日､今まで何回か記事にもしましたけれども､杏林予防医学研究所所長である山田豊文先生の､医療関係者向けのｾﾐﾅｰが京都で行われました｡

今まではＹＭＦ研究会という名前でしたが､８月の理事会で山田先生の意向もあり､９月より『日本ﾐﾈﾗﾙﾌｧｽﾃｨﾝｸﾞ協会』と名前が変更になりました｡

これは単にﾌｧｽﾃｨﾝｸﾞを推進する会ということではなく､ﾋﾞﾀﾐﾝとﾐﾈﾗﾙを正しく摂ることがいかに重要かということを判ってもらうため､山田先生も是非ﾐﾈﾗﾙの名は入れて欲しいと希望しており､この名前になったのです｡

今後､単なる断食ではなく､ﾋﾞﾀﾐﾝとﾐﾈﾗﾙ､そして酵素などの働きについて一般の方々にも広く知っていただくための会としても活動を続けていくことになります｡
その中で毛髪検査は手軽に判る検査法として有効であると言うことなのです｡

当ｸﾘﾆｯｸでも検査を受け付けています｡興味のある方､ご遠慮なくご相談下さい｡

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