子供の受動喫煙について
2011-08-30 13:33
クリケ歯科クリニック
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先日の、喫煙について書いたブログを読んで、思わぬところから連絡が来ました。

副流煙が周りにいる人へどれだけ影響を与えるかと言うことについては、
もうずいぶん前から指摘がありますが、
子供の歯肉にまで浸透するという事実についての指摘はまだそう公になっていないようです。
…ということで、連絡をくれた人は「やっぱりそうか!」と確信を持ったとのこと。

…その、連絡をくれた人というのは僕の後輩なんですけれど、煙が与える影響が気になってお子さんの口腔内(こうくうない)を診ていたそうです。
彼も元喫煙者だったからですが、相当周りに迷惑をかけていたんですねと言っていました。

先日書いた「子供の歯といえば…」のページに、受動喫煙で黒くなった歯茎を、レーザーを使ってきれいなピンクへ再生させた写真をあげておきましたので、参考にしていただければと思います。

術前 術後

術前 拡大図
術後 拡大図


当クリニックでは禁煙しましょうとは一切言いませんが、喫煙による影響がどれだけ出るかという、判りやすい口腔内の写真、資料等を見せて説明をします。

結果、毎年数名の方が、特にヘビースモーカーの方が「先生、あれから禁煙しましたよ!」と報告してくださいます。

僕は喫煙したことがないので、タバコをおいしいと思う気持ちはよくわからないけれども、おいしいと思っていたらやはりなかなかやめることはできませんよね。

コーヒー好きの方がコーヒーやめるように、たとえば女性が大好きな甘いものをやめるように言ってもやめられないように、自分の大好きなものをやめるというのはかなり苦しいことです。
ですから、ただやめろと言ったってやめられないのは当然だと思います。

ただ、自分が大好きなことで、自分の子供に悪影響が如実に出るとなると話は変わってきて、自分の嗜好をとるか子供をとるかの二択になります。

苦しい選択になるけれども、やはり元気に育ってほしい…と思うのも親心。

そうしてご自分から頑張って禁煙なさった方々は、その後以前のように喫煙し始めることがないのも頷けます。

ここで一つ、皆さんはあることにお気づきかと思いますか、どうしてヘビースモーカーの人ほどやめられたのでしょう?
実は、1日数本程度の喫煙者が一番禁煙が出来ないのだそうです。
これは調査でも明らかで、少量の依存の方々の方が禁煙は難しい。

どうしてそうなのかについてまでは明らかでないようですが、一日数本程度だと、どうしても「これだけしか吸ってない」という気持ちが働いて難しいのかもしれません。
もしそうならヘビースモーカーの方が逆にあきらめがつきやすいのかもしれませんね。

そういえば昨年、喫煙による死亡者は年間約13万人、そのうち受動喫煙の死亡者は約6.800人におよび、なんと職場での受動喫煙がそのうち約3.600人といった報告が厚労省から発表されました。

職場での受動喫煙が半数を占めるとは、ちょっと信じられない数字ですね・・・・。

たとえば…
1日5本の喫煙として
1ヶ月 150本、
1年で 1.800本。
5年で 9.000本、
10年で  18.000本。

1日1箱(20本)なら
1ヶ月  600本。
1年   7.200本、
5年で  36.000本
10年だと 72.000本。

…こうしてみると、凄い本数です;;

たばこの煙には4.000種類の化学物質と200種類の有害物質、37種類の発ガン物質が含まれています。

喫煙なさる方はご自分の健康だけでなく、くれぐれも周りの方々の迷惑にならないようにしていただけたらと思います。

関連記事 :子供の歯といえば…


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