気がついたらもう12月、さすがに朝晩冷え込んできましたが、皆さんお元気ですか??
前回はジョコビッチ選手のお話から小麦についてお話ししました。
今回は予告通り、パスタやパンなど、皆さんが大好きな料理が引き起こすと考えられる病気についてお話ししましょう。
資料「The American Clinical Board of Nutrition」から、
「食欲不振、嘔吐、腹痛や膨満、下痢、慢性便秘、潰瘍性大腸炎、悪臭ガス、悪臭便、不眠症、脱毛、湿疹、蕁麻疹、口内炎、ドライマウス、帯状疱疹、乾癬、関節炎、リュウマチ、骨粗鬆症、味覚障害、ビタミン欠乏、ミネラル欠乏、認知症、うつ病、認知症、自閉症、白内障、糖尿病、ぜんそく、てんかん、血便、胸やけ、栄養失調、不妊、低血糖、シェーグレン症候群、パーキンソン病、その他多数」
…これだけ挙げてもまだ「その他多数」です。皆さん、ご自身に当てはまるものはありませんか?
もし当てはまる病気があった場合、まずは2週間、小麦製品をやめてみて下さい。その間は自分の体調や状態に注意して、やめたことによって何か変化が起きるかどうかを観察して下さい。もし何か変化が現れた場合、それは小麦によるものかもしれません。
病名を見ているとつい、内科の方ばかりな気がしてしまいますが、実は歯科領域でも口内炎、ドライマウス、シェーグレン症候群(涙や唾液を作りだしている涙腺、唾液腺などの外分泌腺に慢性的に炎症が生じ、涙や唾液の分泌が低下、乾燥症状を呈する自己免疫性疾患)などの症状が出ています。
日本でのグルテン過敏症は10人から15人に1人、そのうちの10%がセリアック病に罹っていると推測されています。セリアック病だけでも100万人が罹患し、グルテン過敏症、グルテン不対症の人数を含めると、なんと約1000万人が罹患している計算になります。ですが日本では未だに認知度が低く、この辺りの研究や知識が大きく不足していることが判ります。
ところが海外では、グルテンを極力含まないで作られた食材を「グルテン・フリー」として販売しています。ただし、残念ながら100%除去ではなく、それぞれの関係団体が規制値を設け、それに合格した物をグルテン・フリーと称しているのです。
たとえば米国FDA(日本の厚労省のような機関)は、グルテン含有量0.002%以下を指定しています。(でも、最終的には0%にすべきと思います)
このグルテン・フリー、2013年にはなんと、欧米で1兆円産業にまで成長していて、ピザハットを始め、ドミノピザなどでもグルテン・フリーの生地を選択出来るようになっているらしい。欧米で出来ることが日本で出来ないことはないと思うのですが、もしこれらのピザを配達してもらう時は、試しに「グルテン・フリーの生地で!」と言ってみて下さい。多くの日本人がそう言えば、もしかして対応してくれるようなことになるかも知れません。
…というのも、結局は消費者が賢くなって販売側を教育し、変えていくしかないからです。そしてまた、同様に「トランス脂肪酸」の規制についても消費者が「No!!」と言って変えさせるしかない。
このように世界と日本は大きく異なっているのです。毒と判っているものを食べ続けるわけにはいきません。子供達、ひいては日本の未来のために今、僕たちが行動していかなければ、と思うのです。
……と力説はココまで。さて、冒頭にも触れましたが、もう12月なんだなと思ったのですが……なんだか今年は、各家庭のクリスマス飾りが少ないような気がしています。気のせいかな。
関連記事 :