ちょっと暖かくなったかと思ったらまた寒くなったりして、風邪を引いている方も多いと思いますが皆さんいかがですか?
今年は花粉が少ないという話も聞きますが、実はPM2.5のほかに黄砂、中国の石炭問題や放射性物質など、様々が混ざっている時期でもありますから、やっぱりマスクは必要ですね;;
というわけで今回は以前書いた糖化の続きです。
体に入った余分な糖質はまず血管の中でタンパク質と結びつき、老化物質AGEsに変化します。AGEsについては以前1/14のブログで書きましたね。
ではここで人体についてちょっとお話ししましょう。
人間の全血管の重さは体重の3%、全長は約9kmあり、成人の血管内には、体重の約13分の1の量の血液が循環、体の中の細胞に必要な栄養素と酸素を運んでいます。
非常に重要な役目を担っている血液ですが、さて、血液中のヘモグロビン(タンパク質)が摂取したブドウ糖(糖質)と結びついたらどうなるかというと、糖質が結合したヘモグロビンは、なんと体の中のすべての細胞に酸素を運ぶことが出来なくなり、全身は酸欠状態になります。
糖質が機能性タンパク質ヘモグロビンの機能を奪うのです。
そうして充分に酸素が行き渡らず低酸素状態となった体は、細胞の新陳代謝が悪くなり、老廃物が蓄積しやすくなるのです。
我々は糖をエネルギーにして生きています。
食べ物の中の糖質はブドウ糖に分解され、体のエネルギーとして利用されるため、血中に糖が入ることは避けられません。このようにして一度生まれたAGEsが体内で再びタンパク質と糖質に戻ることがないことから「最終生成物」と名付けられたのです。
とはいえ、大切なのは体に入れる糖質の「量」であり、適量の糖質は生きるためには無くてはならない大切な栄養素。糖質を体に入れるのはあなた自身ですから、糖質との付き合い方を身に着け「老廃物をためない、たまらない生活」を習慣付けることが重要なのです。
我々は、体にエネルギーを取り入れるために食事をします。しかし、細胞は食事のエネルギーをそのままでは使えません。
細胞が使えるエネルギーは、酸素とブドウ糖からできる「ATP」(アデノシン三リン酸)だけです。
このATPはブドウ糖などの燃料を、呼吸することで取り入れた酸素で燃やして生成します。この時に吸った酸素の約2〜3%の余分な酸素が「活性酸素」になり、それが体内で悪さをします。
そう、活性酸素とは、ATPの製造過程で出来た「燃えカス」であり、それが体の細胞を傷つけ、ダメージを与えることを「体が酸化する」というのです。
「活性酸素」は分子内に「電子」が1個不足しており、不安定な分子なので、自分を安定させるために周囲の物質から「電子」を奪います。元気一杯な、しかもパワーのある酸素ですから、周りの物質を手当たりしだい酸化させてしまう悪玉になります。
さらに活性酸素が脂質と結びついた「過酸化脂質」は全身の細胞にダメージを与え、老化を促進させると言われていて、活性酸素が人体に与える影響は非常に大きなものとなります。
というわけで、酸化に立ち向かう「抗酸化酵素」をとることが必要になってくるのです。
しかし、何種類もある抗酸化酵素ですが、やはり完全には「活性酸素」を食い止めることは出来ません。なぜなら、主成分がタンパク質の抗酸化酵素は、余分に入ってきた糖質と結びつき、その力を奪われてしまうからです。
「糖質」と「酸素」どちらも生きていくためには必要です。しかし、摂り過ぎると悪玉に変わる厄介者でもあります。「活性酸素」からの攻撃に負けないためにも、糖質の摂り過ぎに注意し、うまくコントロールしていくことが大切です。
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