桜並木の下を通ると空がうっすらピンクに見えて、なんとも綺麗な季節になりました。
それと同時に、温暖の差も大きくなっていますが皆さんお元気でしょうか。
先日、とある方から「ロコモティブシンドローム」について質問があり、調べましたので今日はこれについてお話ししましょう。
「ロコモティブシンドローム」、ちょっと聞き慣れない言葉ですが、これは足腰の骨、関節、筋力の劣化が歩行困難をもたらす運動器症候群のことで、日本全国で40歳以上の、4700万人が推定対象者の病気なのです。
だいたい約3人に1人が発症する可能性があるそうで、結果的に介護が必要になったり、寝たきりになったりする危険性が高いもの。
日本整形外科学会が、2007年(平成19年)に、新たに提唱したこの「ロコモ」には、「人間は運動器に支えられて生きている。運動器の健康には、医学的評価と対策が重要であるということを日々意識してほしい」というメッセージが込められているのだとか。
さて、ではその内容を見てみましょう。
1)運動器自体の疾患(筋骨格運動器系)
加齢に伴う、様々な運動器疾患。変形性関節症、骨粗鬆症に伴う円背、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症など。
2)加齢による運動器機能不全
加齢により、身体機能は衰える。筋力低下、持久力低下、反応時間延長、運動速度の低下、巧緻性低下、深部感覚低下、バランス能力低下など。
さて、こういう内容になってくるとロコモとメタボリックシンドロームとの違いが気になってくる所。というわけで、その違いですが……メタボ:心臓や脳血管などの「内臓の病気」で「健康寿命」が短くなり「要介護状態」になるロコモ:「運動器の障害」が原因でおこる。「ロコモ」と「メタボ」や「認知症」を合併する方も多いという報告もあるそうですが、今はまだ聞き慣れないこの言葉も、今後はメジャーな言葉になるのでしょう。覚えて置いて損はなさそうです。ロコモティブ症候群