寒い日が続いていますが、皆様お元気でしょうか?
さて、前回の続きで今度は【ノンアルコールビール】の話題です。
出るわ出るわで各社から発売になっていますね。
本来ビールというのは、麦芽とホップをビール酵母で発酵させてアルコールに変えたものです。単純にノンアルコールビールというと、アルコールの入っていないビール、ということになるのですが、現実はどうなのでしょう。
メーカーによっては「ビール風味炭酸飲料」「ビールテイスト清涼飲料」という表記になっています。
ビールは発酵により、アルコール以外にグルタミン酸、アラニン、アルギニンなど数種類のアミノ酸が作られ、ホップと共に独特の味わいを作ります。
一方ノンアルコールビールは発酵させていませんから、アルコールもアミノ酸も作られません。そのため添加物を使ってビールに似た、香りや味を作っているのです。
麦芽、ホップの他に酸味料、香料、調味料(アミノ酸)苦味料などが添加される他、食物繊維、果糖ブドウ糖液糖や合成甘味料の、前回問題にしたアセスルファムK等を使っているものもあります。
各社多少の成分は違っていても、合成で作り上げていることに違いはありません。
中でもアセスルファムKは前回も書いたとおり肝臓に負担をかけます。
そしてネズミを使った動物実験では、成分が胎児に移行することが分かっていますので、妊娠中の方は要注意です。
また、これらはカロリーゼロの表示をしていますが、実際は全くゼロではありません。
消費者庁の栄養表示基準では100mlあたり、エネルギーが5キロカロリー未満であれば「ゼロ」と表示して良いのです。
これについては「糖質ゼロ」も同じなので、糖尿病等でカロリーや糖質を厳しく制限されている方も要注意ということになります。
お酒を飲んだら車の運転は出来ないし、かといっていつも車だからと飲めないのはカナシイ。
つい、気分だけでも味わいたくてノンアルコールビールに手を出してしまったりしますが、やっぱり合成物質ばかりのノンアルコールビールにはあまり手を出さない方がいいみたいです。
……といってると、添加物の入ってない物はほとんどなくて何も食べられなくなるので、よくよく吟味しながら上手に摂っていきたいものですね。