ちょっと前になりますが、今年6月に放送された「NHKスペシャル・あなたの寿命は延ばせる〜発見!長寿遺伝子〜」という番組、皆さん、ご覧になりましたか?
内容は、サーチュインと呼ばれる特定の遺伝子を活性化させることで寿命が10年延びるというものでした。
この遺伝子、特定の人だけが持っているのではなく、人間は皆持っているのですが、殆どの人の遺伝子は眠っているのだとか。
ということは、それを起こせば長寿が手に入る!?
しかもそのサーチュインという遺伝子、動脈硬化やアルツハイマーなど、加齢が原因と言われる病気の発症も遅らせることが出来るというじゃありませんか。
それってホント!?気になりますね〜(笑)
じゃあどうやったらその、信じられないような効果のある遺伝子を起こすことができるのでしょうか!?
実はこの答え、簡単なんだけど難しいのです。
だけどお金はかからない。
いや、むしろお金は貯まるかも知れません。
鍵は『カロリー制限』。
それについての検証は、米、ウィスコンシン大で20年にわたり実施されている、アカゲザルの飼育で行われました。
方法は、通常通りに餌を与えられたグループと、30%少なく与えたグループとを比較したものです。
結果、通常食のグループは約50%がすでに亡くなりましたが、30%少ない量で飼育されたグループは今だ80%が生きているのです。
また、アカゲザルばかりではなく、その他の動物実験も多数あるとのこと。
人間の場合、常識では成人男性1日2.100〜2.200キロカロリーが必要といわれていますから、30%少なくと言うのであれば、単純に1.500キロカロリー程度の量にすればこのサーチュインにスイッチが入るのです。
昔の人はよく言ったものです、「腹八分」とは。
それに、カロリーを制限することでこの遺伝子にスイッチが入るなら、山田先生の推奨するファスティングは物凄く有効な手段ということになるのです。
…というわけでこのサーチュイン、山田豊文先生の本にも多数書かれているので勿論、僕は知っていました。
もう一つ、カロリー制限の他にサーチュインを活性化させるのではないかと言われているのが「レスベラトロール」という化学物質。
ブドウの皮や赤ワインに多く含まれているようなのですが、この辺りの話についてはまだまだ研究余地があるとのこと。
現在特にサプリメントが注目されているようですが、まだ正確なところが判っておらず時期尚早ですので、確実にその効果があると判るまではしばらく様子を見るのがよいようですよ。
ということで、「レスベラトロール」という成分の是非が確定するまでの間、先ずは少し食べる量を減らしてみませんか!??