年が明けたと思ったらもう成人式まで過ぎていて、今年も時間があっという間に過ぎそうだと感じているこの頃ですが、皆さんお元気ですか?
さて、今日は皆さんが知っているようでいて知らない電磁波についてのお話です。
昨年の11月の「女性自身」に『本当は怖い「電磁波過敏症」』という記事が掲載されたのですが、この記事を読んだ方はいらっしゃるでしょうか。僕は「遂に電磁波障害が表に出た!!こんな記事になる時代が来たんだ!!」と、思わず定期的に参加している勉強会の先生方に連絡を入れたほどです。
当クリニックでは長年この問題に取り組んで来ましたし、これについて理解している患者さん方は多いのですが、一般の方はほとんど何も知らないと言っていいくらい、ご存じないのではないでしょうか。
クリニックでこの問題についてお話しする患者さん方の9割くらいが「電磁波は体に良くないのではないか」といった印象を持っています。
人間に限らず、生物は電気信号で活動していることは多くの方がご存じだと思います。電気があるところには必ず電磁波が生じます。ということは、電気信号で活動する生物にとって体内に生じる電磁波、そしてさらに外部から来る電磁波に晒されることが、どれだけ体に影響を及ぼすことになるのか、そこが問題となります。
ではその電磁波はどう生じるのか??
例えば身に着けている装飾品や洋服、下着に使われている金属などの摩擦から生じるのが静電気。また、摩擦だけではなく、金属がアンテナの役目を果たして集めるといったことも起ります。いい例が、口の中に使われている金属です。これがアンテナとなってしまい、体に大きな影響を引き起こしていることがあるのです。また近年では携帯電話や家電品、携帯電話の中継アンテナ等により、生じる電磁波量が多くなって環境はどんどん厳しくなってきています。
記載された記事では「電磁波過敏症は日本じゃ“トンデモ病”扱いだけど、北欧などではれっきとした『病気』です!」とあります。
…その通りなのです。
今回、取材されたのは「そよ風クリニック」の宮田幹夫先生。電磁波過敏症について治療の取り組みを行っている方は本当に少なくて、宮田先生についても今回初めて知りました。
日本では病名自体がありませんから、通常の病院では診断出来ません。故にそれらは不定愁訴と診断されるのがほとんどかと思います。
不定愁訴とは、例えば頭が重い、イライラする、疲労感が取れない、よく眠れないなど、何となく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態をいいます。
患者からの訴え(主訴)は強いが主観的で多岐にわたり、客観的所見に乏しいのが特徴です。
僕はもう10年ほどこの問題について取り組んできましたが、これら不定愁訴と診断される多くの症状に、この電磁波が関係している可能性があるのではと考えています。
口の中の素材を変えるだけで肩こりや腰痛、その他多くの内臓疾患まで改善されるケースが少なくありません。しかも調べていくと人口の1割程が過敏症と判断されているとも言われています。
長時間パソコンが使えない、携帯電話で頭が痛くなる、朝スッキリ起きられない、寝付きが悪い、眠れないなど不眠の悩みなどの症状を訴える人は多く、そういう人に共通しているのが携帯、スマホを目覚まし代わりにして枕元においていることです。
これだけ電力を使うものに囲まれていたら、電磁波のない生活はありえません。であるなら発生源から距離を置いたり、使用時間を短くしたりの工夫が必要ということになります。
高齢化が進んだり、単身赴任やお子さんの学校など、ご家族と離れて生活している方も多いと思います。それを考えるとどうしても手元に、すぐ電話がとれる位置に、ということになるのも無理からぬ話なのですが、電磁波から身を守るためには出来るだけ携帯、スマホの電源は寝る時は切るとか、または最低1M以上ベッドや布団から離して就寝するよう心がけてください。
以前来院した某女子プロゴルファーの方にもおすすめしたところ、携帯をおいていた時よりずっと朝の寝覚めが良くなったとおっしゃっていました。
電磁波については、海外では今更過ぎる常識ですが、日本では存在しないないものとして扱っています。
さて皆さんはどのようにお考えになりましたか?