だいぶ朝晩の気温が低く感じられるようになり、すっかり秋めいて来ましたね。
そしてここの所、工藤公康氏のソフトバンク監督就任の話があちらこちらで聞かれるようになりました。やはり、工藤さんはユニホーム姿が似合う!と思っているのは僕だけではないはず。
日本シリーズの方も決着がつきましたから、これで正式な発表が聞けるのではないかと思ってわくわくしています。
さて、世の中危険がいっぱいで、たとえば様々な危険性を含んでいる中国食材などがあふれる中で、何をどう買えばいいのか判らない状況になってきていますが、今回はそういったものではなく、意外なものに焦点を当てたいと思います。
僕も、なんだかんだで外食をする機会も皆さんに比べると多い方かもしれませんが、その、食事に使う「割りばし」…これが今日の争点です。
なぜ割り箸なのか?
割り箸と言えば一時期、エコ目的でマイ箸を持ち歩こうなんて話題になっていたのを覚えている方もいらっしゃるかと思います。一回で捨ててしまうのではもったいないとか、その他色々理由が挙げられていたのですが、どうもそういう理由ばかりではなく、体のためにマイ箸を持ち歩く必要が出てきたようです。
体のためにマイ箸を持ち歩く?なんで?…当然そう思いますよね(汗
割り箸がどこで、どのように作られているのかは、通常ほとんどの方がご存じないかと思います。
あれは国産?それとも外国産なのでしょうか?
答えは、9割以上が外国産で、内訳はほとんどが中国産であり、年間日本ではおよそ250億膳が消費されています。
端材や間伐材を使ったものなら、ゴミになるより使ったほうが環境に良いという面は確かにあります。でも、コンビニやお弁当屋さんで配られている割り箸は、おそらく中国などから大量輸入されているものであり、そういったものは天然林を伐採して丸太から切り出していたりしますので、全くエコではありません。
材料となるシラカバなどの木材は、黒龍江省や吉林省などの東北地方(旧満州)や内モンゴル自治区などで伐採され、原木が丸ごと割り箸に加工されているのです。
そのほかにも中国は年間1600万〜2500万本の樹木を伐採しています。これによって、土地の侵食、洪水、二酸化炭素の放出、砂漠化、生態系破壊などの環境問題を引き起こしているようです。
もともと日本の割り箸はスギやヒノキの間伐材で作られてきました。植林されたスギやヒノキは定期的な間伐(木の成長に合わせて間引きすること)が必要です。
しかし、間伐材は細くて利用価値が低く、間伐する際の人件費にもならないほど安価であるため、伐採されずに放置され、せっかく植林した山が荒れ果ててしまっていることも多いといいます。
国産の木材を大いに利用し、林業を活性化することは、森林保護のためにも必要です。国産割り箸の原料となる間伐材は、元々森を管理し、育てるために切ることが必要な木であり、間伐材を使った割り箸なら、森林伐採などの悪影響はありません。そのため環境のことを考えると、国産の割り箸を使ったほうがいい、とも言えるのです。
…ここまでの話では、「体のためにマイ箸」ということに直接関係ないように聞こえていると思います。実際そうですから当然です(笑)
本日のメインはここからで、外国産の割り箸は、消毒剤などの薬剤に汚染されているものがほとんどであるという、それが一番の問題なのです。
ではどのような汚染なのでしょうか?
○高濃度の《二酸化硫黄》が残留
二酸化硫黄で漂白処理されており、水に漬けると水が黄色になり、お湯に漬けるとさらに黄色になります。強酸性。
○高濃度の《防カビ剤OPP》が残留
OPPという防カビ剤(農薬そのもの)によって発ガン性の恐れがあります。最近増えた竹の割り箸は特に酷く、基準の何倍もの高濃度のOPPが染み込んでいることがあります。
薬剤を加えた水で洗浄した後に硫黄で薫蒸するのですが、化学薬品の残留量を一定限度内に抑えることが必要です。
防カビ効果期間を延長させるため、一部の生産者は防カビ剤として大量の農薬を使うケースがあるといいます。
○艶出しの為に《多環芳香炭化水素》の使用も
ガンの誘発物質の「多環芳香炭化水素」の工業用パラフィンを使用しているとも言われています。
○乾燥させるために《滑石粉(タルク・パウダー)》を使用
滑石粉(タルク・パウダー)を加えて水気を除去して乾燥させますが、滑石粉は胆のう結石を誘発しやすいだけでなく、滑石粉に含まれる重金属が人体の血液や神経系統を損傷する可能性があります。
1膳の割り箸の背景にはこれだけのことがあります。たかが割り箸なのに、それが社会問題を抱えている事実も考えなければいけない時代、しかも有毒物質にまみれているというのではたまったものではありません。
というわけで、最近僕もマイ箸を持ち歩いています。皆さんも体のためにマイ箸、いかがですか?