朝晩が涼しくなってきて、夏の終わりを感じるこの頃……って、もう9月なんですよね。
ブログ更新が滞っていまして失礼しましたが、皆さんいかがお過ごしですか。
さて、塩分が気になって“みそ汁”を飲むことを控えている人も多いのではないかと思いますが、今日はこのほど、「みそ汁=塩分が多いというのは間違い。みそ汁の塩分は血圧には影響しない」との研究結果を発表した、共立女子大学家政学部臨床栄養研究室の上原誉志夫教授のお話です。
「実は私もつい最近まで誤解していた」と上原教授。
これまで食塩と高血圧の関係性について研究していたという上原教授は、新たな研究テーマを探していた際、学生とのやり取りのなかで「みそ汁は塩分が高いといわれているけど本当か」という投げかけがきっかけで研究をスタート。
実験を重ねていくうちに「みそ汁に塩分が多いというのは間違いではないか」と気づいたといいます。
味噌には平均13%の食塩が含まれ、味噌汁1杯で約1gの食塩の摂取量となり、一日あたりの約10%程度になります。今回の研究では、人間ドックを受診した男性102人に対し、みそ汁摂取頻度を聞き、人間ドックの成績との関連性を調査。その結果、1日3回までのみそ汁摂取では食塩の過剰摂取時のような血圧上昇や代謝への影響はみられず、また1日約1杯のみそ汁を飲む食生活では、血管年齢を10歳程度改善する傾向が見られたそうです。
健康志向の高まりもあり、食生活で塩分を気にする人も増えてきましたが、上原教授は「血圧を気にしてみそ汁を減らすことに意味はない。減塩するのであれば、調味料や香辛料を減らしたほうが効率的」と指摘しています。
今回の研究は大きな反響があったといいますが、上原教授は「塩分が気になってみそ汁を飲むことを控えている人の不安感を払拭することに大きな意味がある」と話しています。医学博士でもある上原教授は、「病院では医者が患者にみそ汁は塩分が高いから少なめに、薄めて飲みなさいと勧める現状がある。医者にも考えを変えてもらう必要がある」とも話していました。
全国味噌工業協同組合連合会の広報機関であるみそ健康づくり委員会が、全国の20代から60代の男女1040人を対象にインターネットで実施した「みそ汁と塩分に関する実態調査」によると、1日当たりのみそ汁摂取杯数は、男性0.8杯、女性0.7杯と1日1杯も飲んでいないといいます。
上原教授は「みそ汁を若い世代が飲まないと、その子供たちも飲まなくなってしまう」と危機感を募らせています。
「1日にみそ汁1杯を飲むような献立てで、日本食を1回はしっかり食べることが重要」とした上で、「みそ汁という伝統のある日本食をきちんと後世に伝えていくことが大切」としていました。
この時できれば、大豆はGM(遺伝子組み換え)ではなく、またお塩は天日、平釜製法のもので作られた味噌を使ってください。味噌について調べていると、大豆は国産の良質な物を使っているのに、天日、平釜製法や、良質な塩が使われていない味噌が多いことが気になります。
味噌汁は日本の伝統的な食べ物です。栄養価も優れており、日本人の食性に適い、理想的な上に塩分取り過ぎの心配もないなら、これで心置きなく飲むことが出来ますね!!