バレンタイン...症候群??
2014-02-13 02:12
クリケ歯科クリニック
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やっと雪が溶けて邪魔にならなくなったと思ったら週末はまた雪の予報になっていますが皆さんお元気ですか?

さて今年もバレンタインデーがやってきます。
皆さんはバレンタインの由来をご存じでしょうか。

ローマ帝国時代、2月14日は女神・ユノの祝日でした。ユノはすべての神の女王であり、家庭と結婚の神でもあります。翌2月15日は、豊年を祈願する(清めの祭りでもある)ルペルカリア祭の始まる日でした。
時のローマ帝国皇帝・クラウディウス2世は、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、ローマでの兵士の婚姻を禁止したといわれていますが、キリスト教司祭だったウァレンティヌス(バレンタイン)は秘密に兵士を結婚させていたとして捕らえられ、処刑されたと伝えられています。

その処刑の日はユノの祭日であり、ルペルカリア祭の前日である2月14日があえて選ばれ、ウァレンティヌスはルペルカリア祭に捧げる生贄にされました。
このためキリスト教徒にとってもこの日は祭日となり、恋人たちの日となったというのが一般論ですが、他にも司祭である聖バレンタインを記念する祭日として、またある島の鳥がこのころに番(つがい)をつくる事の2つを合わせて愛を告白する日、とくに女の人が男の人に愛を打ち明ける日となったと言われる説など、諸説あります。

しかしチョコレートをプレゼントするというのをどこが最初に考えたのか、ということについても諸説ありますが、日本の場合は日本のお菓子屋さんがチョコを送ろうとやりはじめたことで、もともとのバレンタインデーとは関係がないのです。

さらにチョコは高脂肪であるがゆえ、プレゼントしてもアレルギーを起こしたり、興奮したり、食べ過ぎて動脈硬化を起こしたりして病気になる可能性がある食べ物ですから、多少の注意も必要なのです。

って、チョコってそんな危ないものなの??

実は…
毎年2月14日より後の数日間、チョコレートを食べて具合が悪くなり、病院を受診する子が増えるのだそうです。気管支喘息発作、じんましん、嘔吐・腹痛・下痢、湿疹の悪化、鼻血、頭痛等が主な症状なのですが、ある先生はこれを「バレンタインデー症候群」と呼んでいるそうです。

チョコレート・ココアは、カカオというアオギリ科の木の実から作られます。原産地は南アメリカのオリノコ湖畔の森林と考えられています。古くは、神経の興奮作用があることから、興奮剤、性欲増強剤として使われている時代もありました。

1516年ヨーロッパに持ち込まれ、スペインで飲まれるようになりました。ココアはカカオ豆の脂肪を脱脂して飲みやすくしたもの、チョコレートはカカオ豆の脂肪を50%以上含むものです(アメリカ式の呼び方)。

また、チョコレート・ココアはニッケルの含有が多いため、チョコレートを食べると、金属アレルギーを起こし湿疹は悪化します。厚生省の食物アレルギー対策検討委員会平成9年度報告書では、調査した人のうち0.29%にチョコレートのアレルギーがありました。その他にもコバルト、クロム、マンガン、亜鉛、銅なども含みます。

さらにチョコレートにはチラミンという血管性浮腫(細い血管から血液が漏れ出て腫れ上がる)を起こす物質が含まれています。チラミンは血管の収縮を起こし、効果が切れると急激に血管の拡張が起こります。
これによって、粘膜が腫れたり、蕁麻疹が起きたり、頭痛が起きたりします。食べ過ぎると鼻の粘膜が腫れて鼻血を出し、腸の粘膜が腫れて腹痛や嘔吐、下痢を起こすことがあります。
同じ理由で、アレルギー状態の時にチョコレートを食べると、急激にアレルギー症状がひどくなることがあります。チョコレート入りのパン(高校生男子死亡例)、チョコドーナツ(3歳男子)によるアナフィラキシーの例もあるほどです。

その他にもまだまだあります。
チョコレートには、コーヒーと同様に多くのカフェインが含まれています。コーヒーを子どもに飲ませすぎると興奮し、神経発達に影響があるということを知っている人は多いのですが、意外とチョコレートにカフェインが入っているのは知らない人が多いようです。

参考までに…
コーヒー1杯分約60-100mg、
チョコ100gに約20mg
ココア1杯13mg
コカコーラ1缶(340ml)に65mg
紅茶1杯75mg
烏龍茶1杯40mg
日本茶1杯30mg

上記の他、テオブロミンというテオフィリン(気管支喘息治療で使われる気管支拡張剤)と同じ仲間の成分も含まれており、多量に摂取すると興奮し、吐き気、頭痛などの症状が出ることがあります。

そして究極、チョコレートを使ったお菓子には多量のトランス脂肪酸が含まれており、食べることで脂肪酸代謝が阻害されて、免疫力低下、アレルギーの悪化、成長障害を起こさせることもあります。
虚血性心疾患や脳梗塞、糖尿病、認知症などのもとにもなります。

…とはいえ、チョコレートは害ばかりというわけでもなく、遭難時にチョコレートを持っていたために生き延びられた事例もあることから高脂肪・高カロリーのチョコレートは絶賛されますが、高脂肪ゆえに、血中脂肪を上昇させ、血管を傷つけて動脈硬化、肥満を招き、アレルギーを起こしやすくさせることがあるのは事実ですから、やはりそのことについても留意しておくべきでしょう。

というわけで、バレンタインデーにはチョコレートではなく、愛を込めて「大好き」とホッペにチュっとキスをしてあげましょう。
え?そんなの恥ずかしい?
でも、今年はみんなとちょっと違ってチョコレート以外の、他の形で心を伝えられるように工夫してみてはいかがですか?

…とかなんとかいいながら、やっぱり男としては見栄もあるし、一つももらえないのは実に寂しい。なんだかんだいってはきたけど、今年は幾つ貰えるかなぁ(笑)


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