今年ももう11月に入ろうとしていますが、本当に月日が経つのは早い物で、あと2ヶ月もすれば2012年です。
で、11月と言えば…
学生時代から含め、横浜にはすでに30数年も住んでいるにも関らず、酉の市というものがあるのを数年前まで知りませんでした。
いつだったか関内に用があり高速を下りた時、ものすごい渋滞に遭いました。いったい何事かと思って見てみると、屋台が横浜公園沿いにいっぱい出ているし、なんせ人、人、人、どこを向いても人の山です。
ひょっとして、これがラジオで言っていた「酉の市」!?
そこで、少し時間もありましたので車を駐車場に入れ、どんなものなのか見に行くことにしました。
それにしてもなんという人混みでしょう…
こんな狭いところにこれだけの人が集まる酉の市って凄いと思いながら歩いて行くと、屋台の屋根の部分から大きく鈴なりに競り出て、今にも落ちてきそうな大きなあれは「熊手!??」
しかもド派手な飾りがいっぱいついていて、俵だとか大判小判、およそ縁起がいいと言われるような物すべてが各熊手を飾っています。
数百円で買える小さなものから、数十万円に及ぶ高額な物、とても建物の中には入りそうにない巨大な物…数え切れないほどの熊手を、それぞれの屋台が自分の所の熊手が最高なのだと競っている。
あんな大きなモノはみたことがないと思って思わず見とれていると、あちこちから手締めや歓声が上がります。
どうやら大物の熊手について商談が成立すると手締めが行われるらしく、その度にあちこちで大声が上がるので、ホントにお祭りのよう。
行き交う人も大小様々な熊手を手にしています。
この熊手、「獲物を鷲づかみ」ということから鷲の爪を模しているとか。ああ、それで大判小判、俵だとか千両箱など宝を鷲づかみで商売繁盛…というわけね、と、最初に行った時思ったのを覚えています。
それから毎年、酉の市に出かけるようになりました。様々な人たちが商売繁盛を願い、願掛けしながら熊手を手にして行きます。景気が悪いだけでなく、震災後の日本の復興に向け、なんとか国民みんなで協力し合って頑張りたい、そんな皆さんにお勧めしたい年末行事です。
ここに来ると、本当に元気が貰えますよ。
場所は南区真金町の金刀比羅大鷲神社で、神社を中心にして屋台が出ます。地下鉄だと市営地下鉄の「阪東橋」「伊勢佐木長者町」駅利用が便利です。
ちなみに今年は11月2日(水)、14日(月)26日(土)の3日間あるそうです。ただし3日間ある年は火事が多いそうですから、皆さん注意して下さいね。
写真は去年のもの。
それと、地元の方のブログが大変わかり易くて内容が楽しいのでご紹介しておきます。